小山地区の歴史と現況
小山地区は、今から7,000年前に人が住んでいたといわれる、刈谷で最も古い縄文時代早期の八ツ崎貝塚を始め、天子神社貝塚、中手山貝塚などがあり、愛知県指定史跡となっています。昔から人が住みやすい地域であったことを歴史が伝えています。
現在の小山地区は隣接する知立市から国道155線沿いに大府市に至る東西に細長い地域です。世帯数6,227世帯、人口14,739人(刈谷市統計平成27年5月1日現在)で、それぞれ刈谷市の約10%を占める地区であり、まだまだ世帯数は増加傾向にあります。
小山地区北側には、三河と尾張との境となる境川が逢妻川と合流し、逢妻川と恩田川との間には48haの緑豊かな田園地帯が広がっています。平成25年には逢妻川沿いに2kmに亘るサイクリングロードが完成し、数年後には亀城公園まで総延長5kmが計画されています。
小山地区 歴史の小径
天保年間(1830~1844)に地元の風雅人によって小山八景が詠まれています。その頃小山村に在住した人々の文化的水準の高さがうかがわれます。また、小山地区には二つの民話があります。松雲院の「白狐初連」と薬師堂の「牛石」です。歴史ある小山地区には、正平20年(1365)創建で刈谷藩守板倉氏と三浦氏の保護を受け、多くの市指定文化財がある松雲院(恩田町)、応仁年間(1467~1469)開山で県指定文化財絵画のある敬専寺(小山町)、天文元年(1532)創建で樹齢480年の大銀杏のご神木がある中手山神明社(中手町)、天文21年(1552)建立の県指定史跡貝塚のある天子神社(小山町)、正保3年(1646)創建の八幡社(新田町)、元禄7年(1694)創建の薬師堂(小山町)などがあります。小山地区歴史の小径を散策するのも楽しいですよ。